2011年5月8日日曜日

崖っぷちの犬たち・・・

5日の23時出発し、7日の深夜1時過ぎに戻ってまいりました。


明け方の方が徘徊している犬に会えるかなと思っての出発です。
確かにいました、たくさんの、ワンコ、ワンコ、ワンコ。

呼びかけると慌てて逃げてってしまうワンコ、餌は欲しいけど怖くて絶対に近寄れないワンコ、様々です。

最初に保護できた子は、車の気配を感じて崖から降りてきたワンコです。
2匹一緒に降りてきたんですが、1匹は遠くに逃げてしまいました。(このワンコには、たくさんのフードを置いてきました)
もう1匹のワンコは崖の中腹でこちらの様子を伺ってるようでした。「おいで~」と何回か呼んで、ジャーキーを見せたら、トコトコと崖を駆けよってきました。触れそうな子かな?と少しづつ様子みながら、慎重に、そーっとリードをかけました。小さな小川があったので、ジャンプしておいでとリードを引いてましたが、怖がってびくともしませんでした。

何度、トライしても足を突っ張らせているので、思い切って抱っこしてみることに・・・。抱っこさせてくれました。それから、車まで移動・・・、普通のワンちゃんは自力で歩いてくれるのに、この子は、すっかり私に身を任せてくれて、抱っこされてました。よっぽど人恋しかったんでしょうね。

このワンちゃんの保護する様子を、「うちのとらまる」さんがブログにて掲載してくださいましたので、ぜひ、ご覧下さいませ~。



それから後は、、臆病そうなワンちゃん発見。
おやつをあげて、なんとか保護出来ないかと試みましたが、残念。
近くまで来るのに、触ろうとすると逃げてしまう・・・。
で、フードとお水をあげたて車を走らせたら、後ろから追いかけてきました。
こういう子は何回か通えば慣れてくれると思うので、次回また行ってみようと思います。

それから、また走っていたら、たくさんの犬の群れ。
数えてみたら5頭ほどおりました。
こっちに向かって、みんなで吠えてます。

まったく、社交性なし・・・。

こんな子達にもフードとお水をあげてきました。




その後は、牛舎付近に居た鶏に鳥のエサを撒きました。
そして、ふと物置の奥を見たら、ワンコがこっちをじっ~と見てます。

そーっと近づいてみたら、白っぽい毛色なのに、首の周りがどす黒く汚れてます。なんとなく、元気もない。フードを上げても、おやつを上げても食べません。首の辺りをよく見たら、なんと血の塊でした。ポタポタと出血しています。

このワンちゃん、そんな状態でも近づくとウーっと唸ります。唸る子は噛む可能性があるので簡単に手が出せません。怪我すると今後の活動に影響がありますから、怪我は出来ないんです!!

でも、この子は、絶対に連れて帰って病院に行かないと、時間の問題で死んでしまうと思いました。

痛々しい首に、リードをかけようと何度かトライし、やっとリードをかけれました。そして、首を引っ張ってみると「クーン」と痛がります。

痛がってる動物を無理に引っ張るなんて、私には辛かった。でも、泣きながら、「ごめん、痛いだろうけど我慢して、お願いだから車に行こうと」と何度も何度も言いながら一歩ずつ、物置からだしてきました。

そして、痛がりながら、ケージに入るのを嫌がるワンちゃんを、みんなで必死になってケージに押し込めることが出来ました。

ケージに入ったワンちゃんは力尽きたのか、おとなしく横たわりました。

とにかく、一刻も早く病院に連れて行くこと。

1時間半かけてやっと病院に着き、先生に診ていただくことになりました。
先生からは「出来るだけのことはしてみるが、助からないこともあるかもしれない・・・」と言われました。
頑張って欲しい。せっかく助け出してきたんですから。

ワンちゃんは獣医さんにお願いして、また保護活動する20キロ圏外の辺りに行きました。



この怪我のワンちゃんの様子と、このあとの保護活動については次回にまたご報告いたします。

11 件のコメント:

  1. 動物達の為に行動してくださって
    本当にありがとうございます。

    まだまだ沢山いるんですよね
    時間が経って人間に警戒し始めてるんですかね

    怪我してたワンチャン元気になりますように
    早く動物達が救出されて飼い主さんの元へ帰れますように

    お体に気を付けてくださいね
    本当にありがとうございます

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  2. 「うちのとらまる」さんでもコメントさせていただきました。
    この子は一体どんな思いで飼い主さんを待ち、苦しみに耐えていたんでしょう。
    胸が張り裂けそうです。
    こんな惨いことが、わたしたちの国日本で起こっているなんて。
    是非この子のその後をまたご報告下さい。
    この子が元気になり、いつか愛情たっぷりの方のもとで
    心の傷も癒されることを祈っています。
    すばらしいご活動をありがとうございます。
    ずっと応援していますね!

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  3. わんちゃん・・・助かりますように。

    福島に行き助ける事ができなくてごめんなさい。

    おおあみさんありがとうございます。

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  4. 救出活動ご苦労さまです。
    怪我した子が元気になりますように。
    保護された時張り紙などされましたか?
    飼い主さんが探しやすいようにお願いいたします。

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  5. おーあみさん、救出活動、本当にありがとうございます。
    怪我したわんちゃん、元気になることを祈っています。
    また大変な中、鶏さん達への餌もまいて下さって
    ありがとうございます。
    本当に感謝しかありません。

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  6. 本当に、本当に、お疲れ様です。
    まだまだたくさんいるのですね・・辛いです。避難住民の方のペットは、ひどい状態になっているかもしれない。心がすさんでいるかもしれない。2時間程度で連れて帰ることはできないと思います。
    心配です。福島県と地方自治体が賢明な判断をしてくれることを祈ります・・

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  7. さばちゃん2011年5月9日 1:10

    助かって本当によかったです。
    ありがとうございました。

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  8. 涙で文章が上手く読めないし、書けませんが、、、
    本当に救出、ありがとうございました。
    獣医さんの下、早く傷が回復して欲しいです。
    顔が腫れ上がっているようですもんね。
    心の傷は・・・兎に角元気になって欲しいです。

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  9. このワンコの力になりたい!

    我が家には、室内で飼っている2匹の娘がいます。
    上は 7月で4歳の雑種(体重 約16kg)、
    下は 月齢 7ヶ月のMix(今の体重 約6kg)。

    もしも北海道でも良ければ、退院後引き取り可能です!
    当方、道東 釧路市在住の独り暮らしですが、
    気立ての良い(笑) 2匹の娘と同居で良ければ
    取りあえず、↓までご連絡ください。

    Twitterアカウント:@ShiBU1965

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  10. この、守った犬、の今後を知りたいです。本当によく頑張って生きていてくれたと思います。どうぞお知らせください。
    Twitterアカウント;@poinsettia1225 です。犬の名前もお知らせくださいね。よろしくお願いします。
    救ってくれてありがとうございました。感謝!
    Emma

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  11. ご寄付を下さりまして有難うございます。なるべく良心的な診療費の病院を利用させてもらい多くの保護犬猫に役立てます。
    すべてのコメントを読ませて頂いていますが、個別のコメントにすべてお答えできずに申し訳ありません。

    犬の名前のリクエストがあるのですが、自分でもつい書いてしまっている事もあるかも知れないのですが、プライバシーに配慮して敢えて書かないようにしています。被災地はとても狭い地区ですし、まだ避難所などにいらっしゃる場合もあり、気になさる飼い主さんもいらっしゃいますので。お許しください。

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