2012年9月27日木曜日

横浜市での写真展、報告会のお知らせ

横浜市青葉区のあざみ野フォーラムにて、
写真展&報告会を開催します。

みなさまぜひ、いらしてくださいね。

詳しくはこちらをご覧くださいませ~。

おーあみ避難所のブログ


飯館村にて、ずっと繋がれてるワンコの散歩中
ワンコの笑顔に癒されます!


写真は、上村雄高カメラマンが撮ってくださいました。
10月1日から写真展開催ですよ♪










2012年9月26日水曜日

浪江町から来たワンコ

23日の日曜日に、以前から保護したいと思っていた猫を、
ボラ仲間のモッチーさんが捕まえ、病院まで連れてきてくださいました。


そのとき、ある老犬の話を聞いて、縁あって、横浜に来ることになるったんですが・・・。



そのワンコはぎんくん。

9月17日、それはファミちゃんが天国に逝ってしまった日のことです。



2匹のワンコが警戒区域内で保護されたそうです。

そのうちの、老犬ぽいワンコがぎんくん。保護されてホッとした顔してました。

もう一匹は子犬のようで、初めて人をみて、逃げる気満々、人に慣れる訓練が必要そうです。

そしてぎんくんですが、皮膚の状態がとてもひどく治療が必要とのことでした。



偶然にも小高給餌ボラさんのさっちゃんさんが給餌を終えて帰ってくるところでしたから、お願いをして、ぎんくんを乗せ横浜まで搬送してくださいました。

見た瞬間おとなしそうだったけど、せっかく横浜まで来て、逃げられてしまったら大変と玄関の中で、バリケンからもう少し広いケージに移動させました。

初めは出るのが怖いって感じでしたがゆっくり引っ張り出すと、「では、お邪魔します・・・」みたい顔して家に上がろうとしてました。

ひょっとしておうちの中で飼われていた子なのかな?すっごくおとなしくいい子です。



話では聞いていたのですが、皮膚の状態が酷くて、かゆいのを通り越し赤くただれててとても痛そうでした。


そのときは既に夜だったので、翌日病院に行く事に。



皮膚の状態が悪いと、疥癬とかアカラスという、他の犬や人にも移る寄生虫ではないかと心配しましたが、そのような移る病気ではなかったのでちょっと一安心しました。
全体的にはげてます

お尻回りもひどい・・・

手も痛々しい

痩せてるのがわかりますか?

奥の首輪、ブカブカで真っ黒
(ピントはどこにあってるのかな?)




まずは、シャンプーして、それだけでもかなり痒みがとれるでしょうとのことでしたから、急いで併設しているトリミングの方にお願いしシャンプーしていただきました。



ぎんくんね、見た目もボロボロでしたが、ニオイの方も強烈!!



いやいや搬送してくれたさっちゃん、大変でしたね。ブログでこのニオイをお伝えできないのが残念なぐらい。



1年半、人のいない世界で、自力で餌を確保して、なんとかかんとか生き延びてきた証なんでしょうね。



身体もガリガリにやせてました。おそらく、ゴールデンのミックスのようで体重17キロありましたが、本来は20キロは軽く超えてる立派な身体だったんだと思います。首輪もゆるゆるだしボロボロだし、真っ黒だし、い~ニオイだし・・・。





シャンプー開始で、ぎんくんは、少しビクビクしながらも、優しいトリマーのおねーさんたちに、励まされて、がんばってました。




まずは、歯を見せてもらいました。
左の歯は犬歯も含めてほとんどありません




右の歯は、犬歯から折れてますね。
何で折れる?どんな生活してたのかな・・・








はっ、ピンボケ~


ドライヤー中のぎんくん



終わったよ!

肌が赤く腫れてるのが目立ってますが、綺麗になりました。
まだまだ汚れは取れてないようですが・・・





シャンプーの後はおとなしく睡眠をとり、少し歩いたりして尻尾も振ってみたりして・・・。
かわいいの~。



もう大丈夫だよ。

毎日、ご飯もらってお散歩もあるし、ナデナデしてもらったり、話しかけてもらったりするよ。

お薬も飲んで、安心できる場所でゆっくり眠ったらきっと痒みが取れるはず。元気を取り戻しましょうね。



保護してくださった方のブログです。
3.11レスキュー日誌をご覧ください。
いつもいつも、優しいご夫婦で犬猫の保護活動してくださってます。



現在もまだ、警戒区域の中を彷徨っているワンちゃん達がおります。
野犬とか言う人がいますが、このあたりで元々野犬なんかいたのでしょうか?

このぎんくんだって人の温もりを知っている子です。

人間のところに行きたいなと思いながらも、1年半もの間、まったく人気のない変わり果てた町の中を恐怖で逃げ回っていたのではないでしょうか。


や~~~~と保護してもらって、良かったね。


また、ぎんくんの状況お知らせしますね。








2012年9月20日木曜日

さよならファミちゃん

原発20キロ圏内、小高区で保護したファミマのファミちゃん

9/17夜、私の手の中で亡くなりました。

ファミちゃんは、国道6号沿いにあるファミリーマートにいつもいたそうです。
まさひろさん まさひろblog が、いつも餌をあげてくれてて、誰か保護してくれないかとつぶやかれてて・・・。

気になってはいたんですけど、国道6号で停止すると警察にも停められる可能性が高いし、小高はもうそろそろ解除になるから、もっと奥の大熊とか双葉の猫を優先するべきではないかとか言ってるボランティアさんも多くて、だれも保護する様子ありませんでした。

私も、まさひろさんが保護してくれたら保護はこちらでします・・・・なんてお願いしたりしてたんですが。

なぜか、その日はファミちゃんを保護したいと強く思ってました。

その日は、確か3月10日・・・辺りは雪が降ってて、足跡だけでもコンビニに誰かが立ち寄ったとばれてしまうような状況でした。



同行していた中島君、「ほんとにやるんですか?」と浮かない返事。

「うん、お願いだから、1回だけチャンス頂戴。私一人で行って、すぐに戻ってくるから、車で待機してて」と頼んで、無理を言って止まってもらいました。

これで駄目だったら諦めようと心に決めて、コンビニ横にある物置に捕獲器を仕掛けました。




翌日早朝、また、ダッシュで物置を覗く

すると何かが入ってる。


しっかりと確認する時間なんてないから、とにかく猫であれば保護と車に入れてその場を移動しました。


なんとなくファミちゃんぽいよーな。

ファミちゃんでありますようにと祈りながら、安全な場所で覗いてみたら、おそらくそんな感じ。
まさひろさんに写メして確認を取りました。




そうです。と。

すご~~~い。

ファミちゃんすごい、来てくれたんだねと喜んだのでした。

そして、駆虫したり、いろいろと病院できれいにしてもらったりしておーあみ避難所のメンバーになったのですが、警戒心が強いというか、シャーシャー言ってて、スリゴロ猫さんにはなかなかなれませんでした。

それでも、ボランティアのみんなからかわいがられて、ファミちゃんファミちゃんと呼ばれて、ちょっとづつ心を開いてきた矢先に、食欲低下で入院となってしまいました。

ファミちゃん、お刺身とかなら好きかなとマグロのお刺身あげたら、すっごい勢いで食べてくれて、嬉しくって、また買って来るねなんて言って・・・。

それなのに、どんどん食欲が落ちてってしまって・・・・。

病院では落ち着かないと思うから私がお世話しようと自宅にお部屋準備して、キャリーから出すときは息してました、なのに、抱っこしてベットに寝かせたときには、息してませんでした。


「えっ、ファミちゃん、ファミちゃん」と呼び続け、呼吸してないか時々耳を胸にあてて聞いてみて
でもなんにも聞こえなくって・・・大きな声で泣きました。

いつも人前では極力泣かないようにしてるんですよ、一応リーダーだからね・・・。

でも、今回はファミちゃんと私だけだったから、泣いたよ。

寂しかった、悔しかった、もっともっと、もっと、ファミちゃんを幸せにしてあげたかった。

ごめんね、なーんにもしてあげれなかったよ。

でも、ファミちゃんがおーあみ避難所の家族になってくれたことは嬉しく思う。


ありがとう。




火葬の前にみんなで抱っこしてみた。最初で最後の抱っこ・・・。



みんながきれいにお花を飾ってくれました。