2011年5月30日月曜日

引越しは大変です!

長い間更新出来ませんですみませんでした。

福島原発の犬猫救出とは全く関係ない話になってしまいますが、あまりにもブログアップしていなかったので、皆さんがどうしたんだろうとご心配されていることと思い、私のプライベートなことについてご説明しようかと思います。

我が家には、たくさんの保護猫(現在26匹)、そして保護犬(4匹)がおります。

自己紹介にもありますようにこのプロジェクトが始まる以前から、個人のボランティアとして野良猫の避妊去勢手術をしたり、里親探しをしたり、保健所から引き出してきて里親さんを探したりなど活動して参りました。
なので、我が家にはたくさんの犬猫がおります。ペットの飼育可能なマンション暮らしで、規約には頭数の規制はありませんでしたから違反ではありませんが、常識的に考えてあまりにも頭数が多いかなと思うのと、犬が高齢化してきて一日2回の散歩では間に合わなくなってしまったと言うことで、年末より中古の一軒家に引越しを計画しておりました。

毎日の犬猫の世話と犬猫救出で福島に行ったり、また保護した犬猫のケアや、飼い主さんや預かりさんとのやり取りなど大忙しではありましたが、引越しの日が迫ってきてて内心焦っておりました。

引越しは先週の27日の金曜日でした。

引越しは準備も大変ですよね。我が家は、通常の大変な作業に加えて、作業の妨害をする猫ギャングとの戦いが大変です。猫ギャング達はダンボールが大好きで、爪を研いだり箱が開いていれば寝床にする、性質の悪い猫は、そこでオシッコ引っ掛けるなど、梱包作業も楽ではありませんでした。


引越しの前日、部屋の中を自由にしている猫たちを大き目のケージの中に餌でおびき寄せて3匹づつぐらいに入れて、主人と二人夜な夜な2往復して運びました。はじめは16匹。そして、引越し後に、3往復。生き物は引越し業者は運んでくれません。(でも運んでくれると言われても頼みませんが・・・)

そして、今は猫ギャングの妨害に合いながら山済みとダンボールと格闘中!!

でも、これからまた福島に行ってきます。
やっぱり、福島の猫や犬が気になりますし、明日は怪我のゴン太と飼い主さんの再会がありますので。

前回、23日の夜出発で、24日も活動しましたが、この報告は、もう少ししたらお伝えしたいと思うのですが、今はとにかくダンボールの山と犬猫のお世話で精一杯です。

お許しくださいませ。


あっ、「うちのとらまるさん」http://ameblo.jp/uchino-toramaru/day-20110525.htmlと、「霧雲のさん」http://ameblo.jp/kirikumono/entry-10903225754.htmlと同行しておりましたので、お二人のブログから活動内容をご覧いただけます。

ではでは、出かける時間が迫ってきましたのでこの辺で。

2011年5月23日月曜日

崖っぷちワンコ、「守る犬」”ゴン太”再手術

獣医さんの奥様から連絡ありました。

今日、他の手術の予定がキャンセルになったので、ゴン太の手術をするとのことでした。手術をするには、麻酔をかけるので、必ずリスクがありドキドキしました。午後3時過ぎにまた電話で、無事に手術が終わったとのこと、ホッとしました・・・。

今日は、傷口を縮める手術をしたそうです。前回病院に行った時ゴン太の傷口を見てきましたが、もう、思い出してもぞっとするほどの深い傷、傷はまだパックリと開いており、写真にも撮ってきましたが、ブログにアップするのは厳しい画像だなと思いやめました。

今回は傷口をもう少し小さくする手術をされたそうです。

いつも、元気で明るい奥様。辛い厳しい怪我のゴン太の話も、いっつも楽しくユーモアたっぷりで説明してくださいます。
しかし、「前回の手術のときは首の怪我だけで精一杯で尻尾も怪我してたのはわかってて毛を剃ったけど、あんまり良く診れなかったけど、今回良く診てみたら酷いね~。尻尾のあちこち噛み傷だらけで、耳もちぎれてるし、ほんと集団リンチだよ・・・あれは。診てて可哀想になって、涙がでたよ」っておっしゃってました。

聞いてる私も涙です。

ゴン太は、最初おしっこする時も足も上げれず女の子のようにおしっこして、出すもの出したら一目散に病院に帰っていたと聞きました。最近では、足上げて3箇所ぐらい回れるまで回復しているようですが、いまだに外に長い時間はいれないようです。

ゴン太は体の傷も酷いけど、心の傷も厳しいものがあるようです。

皆さんが、ゴン太のことを心配してくださってます。きっとそんな皆さんの気持ちもゴン太に届いているはず。頑張って辛い怪我の治療に乗り切ってくれると思います。

病院では、看護婦さんたちにもおやつもらったりして楽しく暮らしてるようですよ。辛かった分、楽しんで欲しいですね。

また、ゴン太の様子をお知らせしますね。

2011年5月20日金曜日

保護犬と巡る福島 その3

保護依頼のあった葛尾村の猫の保護に行きました。
仕掛けておいた捕獲器の中を覗いてみたら、なんと、びっくり~~~~猫が出産してました。

生まれてきた子は4匹。我々が到着して驚いたからなのか、母猫が途中で育児を止めてしまってました。最初に産んだ、2匹はちゃんと体を舐めて乾かしたようですが、残りの2匹は体が濡れたまま、へそのおも長くついたままでした。母猫は怯えたような顔でじっとこちらの様子をみており、時々子猫を踏みつけてることもありました。このままでは、踏まれて圧迫死や、体温が下がって死んでしまう可能性もあると焦りました。

この場所は、携帯の電波も届き難い山の中。当然、お店もなければ、電気もない、お湯もない・・・。とにかく、ないないずくしのこの場所から、脱出することにしました。

一向に赤ちゃんに興味を示さない母猫。このままではまずいと思い、いつもお世話になっている獣医さんに電話してみました。そして、まずは、ママ猫を大きなケージに移動させてみてと。直ぐに車を停めて、同行していた男性2人が手際よくケージを組み立て、毛布を敷き、ママ猫の移動を試みました。大きなケージを毛布でくるみ暗くして、捕獲器は明るくして、そっとお尻とかを棒で突くなどして、やっと母猫が大きいケージへ移動!!(このケージは、いつでも犬を保護できるようにと持っていたものでしたが、役に立ちました。)

さて、次は、子猫のをお世話をしなくては。車中は、子猫の体温を上げるため、最高の30度まで暖め、みんなで汗かきながら車を近くのホームセンターのある町まで走らせました。運転してくれたNさんは、まるで救急車の運転手になったようでした。(守る犬のときもそうだったんですけどね・・・)

やっと到着。男性2人が猛ダッシュで子猫用のミルクや哺乳瓶を買いにお店の中へ・・・。

その間私は、エアコンの送風口から出ている温風をドライヤー代わりにして、子猫を乾かしまいた。ほどなくして子猫もミーミーいいはじめました。その子猫の鳴き声を聞いた、ママ猫も鳴きだしたので、子猫を1匹戻してみたところ、子猫を舐め始めたので、様子を見ながらもう1匹戻しました。

そこへ、買い物を済ませて帰ってきた2人、お子さんのいるHさんが「人間の赤ちゃんような作り方でミルク作れば良いですよね?」と、今度は急いでコンビへ移動。電子レンジなのかお湯を頂いたて来たのかわかりませんが、丁度いい温度の温かいミルクを用意してくれました。さっそく子猫にミルクを飲ませてみました。なかなか上手に飲めない・・・けど少しづつでも飲んでくれたらと頑張りました。

母猫をみてみると、ようやく落ち着いてきたのか横たわり赤ちゃんにオッパイをあげだしてました。これなら大丈夫だなと、残る2匹も母猫に託してみたら母猫も受け入れてくれました。



後は、いつもよりゆっくりとした速度で、ママ猫が安心して子育てできるように何度も何度も休憩しながら帰ってきました。 毎回、いろんなハプニングがありますが、母猫と私たちみんなで必死になって子猫を守った感動的で思い出に残る一日でした



今は、母猫も子猫も元気にしております。
母猫は、マミーという名前をつけました。でもまだ子猫に名前がありません。
すべて、柄が違います。性別判明したら仮の名前を募集しようかな~?なんて考えてますので名前を考えてみてくださいね!!







保護犬と巡る福島 その2

朝一番で、福島県北保健所に行ってきました。こちらの保健所は以前より交流があります。被災犬以外の犬たちは通常の処分対象になっているという話を、ボランティア仲間より聞いたので、現状を聞いてみました。確かに、被災犬以外は、通常処分対象になっているとのことです。残念です。

しかし、今までに処分した犬は、酷い腫瘍があった子と怪我の状態がかなり酷かった子だそうです。処分された子がいるのはほんとうに悲しいですけど、なんとか処分しないで新しい里親探しをしています、とのことでしたので、私もご協力できることがあれば応援していきたいと思います。






関心を呼んだ「守る犬」のその後を見に、福島市内の動物病院に行ってきました。
どんな状態なんだろうとドキドキしながら入院室を開けると、ゲージに寝ている犬は、ひょっこり顔を上げてこっちを見ておりました。見た瞬間、顔つきが穏やかになっていたのに驚きました。ウーウー唸る事もなく、「だ~れ?」て顔してました。

獣医さんの奥様が面倒を看てくださってます。傷口は大変に痛々しく、言葉で聞くのと見るのとでは大違いで、毛を刈った皮膚にはパックリと開いた大きな傷口が首の左側半分ぐらいに渡っていました。傷が大きいので、今後2回は麻酔をかけた手術が必要との事。他にも体のあちこちに咬まれたあとがあり痛々しい姿でした。まだまだ油断は出来ないとは思いますが回復に向かっているようなので一安心しました。






病院での生活にも慣れてきているようで、話しかけると視線を向けコミュニケーションを取ってくれます。一緒に散歩に行きました。いつもお散歩に連れてってくださる奥様には、すっかり甘えて膝に頭を乗せて撫でてって甘えてました。保護したときの表情とは比べ物にならないぐらい穏やかな顔で、まるで別の犬みたいでした。来たばかりの時には、とにかくケージから出れず、ひたすら寝てばかりだったようですがほんとに少しづつだけど、お散歩の時間も長くなっているようです。早く心の傷も癒えるといいですね。お世話してくださる皆様の愛情をいっぱいもらって幸せそうな顔をみれて嬉しかったです。








次に向かったのは、市内の預かりボランティアさんたちのところです。
普段、預けっぱなしで顔を出すことも出来ずに気にしておりました。
久々に再開すると保護したときのことが思い出されてきます。どの子もみんな保護したときよりも毛並みがキレイで、顔もとっても穏やかです。みんな幸せそうでした。























その後、福島市内を出て、飯館村役場に行きました。現在の犬猫の状況と村民の方がお困りのことはあるのかどうかなどについて、聞いてきました。
村民の皆さんも、自分の避難先も決まっていないなどで、動物はどうしたらいいのかと困ってらっしゃるようでした。役場では、登録しているボランティアさんたちをご紹介して、直接連絡をとってもらってそれぞれ各自でいいなと思ったボランティアさんにお願いしてもらってますとお話しておりましたので、私たちの連絡先も登録させていただきました。

つづく~

2011年5月17日火曜日

保護犬と巡る福島

福島に行ってきました。
今まではその時そのときに出会う保護犬とのお話を書きたくなるのですが、今回は、福島の各地で色々な予定満載で出かけましたので順に書いてみたいと思います。

出発は15日、日曜日の深夜3時!!


まず、横浜で預かって頂いていた保護犬”ブチまるくん”が、預かりボランティアさんの変更で、福島に戻ることになりました。


“ブチまるくん”は、フィラリア強陽性で、一度咳き込むとゲホゲホと大変そうですが、性格はも~~~~すっごくいい子です。
広場で子供たちにハグされても、何されても平気で、ニコニコ顔です。




そんな”ブチまるくん”の新しい預かりさんを紹介して下さった福島のSさんとは、朝の7時に郡山で待ち合わせです。出発が遅れていたので遅刻しないかヒヤヒヤしましたが、無事にお会いでき、まずは一匹降ろして、次は会津に向かいました。



旅行だったら楽しいだろうに、と思いながら福島の自然の中、車を走らせました。
会津には避難所があり、そこで保護犬の飼い主さんを探すためと、計画的避難区域から避難している方たちがいらっしゃるので動物たちの情報収集が目的です。時間をかけて会津まで行った甲斐があり、1匹の飼い主さんが判明しました。良かったです。

それから、今度は東に、南相馬市に向かいました。
先日ブログでもお知らせしました52番のワンコ、私たちの間では、ボンコちゃんという仮の名前をつけていました。ボンコちゃんには驚きの秘話があったのです。



なんと、とっても屈託のない笑顔のボンコちゃんですが、ボンコちゃんは一度は津波にのまれ生還するという危機を乗り越えていたのです。さらに、ボンコちゃんは実はとっても水嫌いだそうですが、津波の後、瓦礫に埋まってしまっていたご主人さんの上で、必死にワンワンと吠え続けてくれたそうです。
ご主人は遠のく意識の中で、犬の吠え声が聞こえてきたそうです。ご主人はなんとか出て行かないと、と思うことが出来て瓦礫を押しのけて表に出ることが出来たとの事でした。
そんな命の恩人(恩犬かな)とも言えるボンコちゃんともはぐれてしまい、落胆していたとの事でしたが、こちらで保護されている事がわかり、感動の再会を果たすことに。



ボンコちゃんと待っていると、ご家族の車が到着しました。すると、今まで見たこともない位にボンコちゃんが激しく喜んで、リードを持っているのが大変なぐらいでした。今までボンコちゃんはとてもお転婆でやんちゃなところもありましたが、この喜びようは見たことがありませんでした。再会できて本当に良かったなぁと思った瞬間です。



ちょっと寂しかったけど、ボンコちゃんとはここでお別れをしました。 また、会えると嬉しいな~。あっ、ボンコちゃんは、チョコちゃんという可愛い名前がありましたよ。


その後、南相馬市役所にポスターを貼りに向かいました。有名な桜井市長とも偶然にお会いする事も出来ました。とても気さくなやさしい桜井市長、しかっりと記念撮影までして頂きパワーをもらって来ました。




次は、飯館村を通り抜けて葛尾村に向かいました。葛尾村では救助依頼のあった猫を捕まえるために夜ですが現地を視察、当然すぐには捕まらないのであきらめて明日にすることに。明日は活動が福島市内なので移動してこの日は終了です。



このつづきは、また。


2011年5月14日土曜日

ブログシステム障害にてついて

13日の明け方にメールを更新しようといたしましたが、ブログシステム障害があり更新できませんでした。それから復旧した後見てみると、12日付近に頂いていたコメントも消えておりました。せっかくお送り頂いたコメントが消失してしまい申し訳ございません。

頂いているコメントは、すべて目を通しております。みなさんに、コメントの返信をしたい気持ちでいっぱいなんですが、ただいまレスキューや、犬猫の預かり手配や世話等でなかなか時間が取れずお返事出来ないのが現状です。大変申し訳ございません。どうぞ、ご理解いただけますようお願い申し上げます。
また、ご寄付を下さいまして、大変ありがとうございます。お一人お一人の犬猫へのお気持ちを無駄にしないように犬猫たちの幸せのために有効に大切に使わせて頂きます。いつも拙い文章ばかりで申し訳ありません。

  

崖っぷちの犬たち・・・3

獣医さんからお電話ありました。

「かなり怪我のほうは悪いけど、症状は安定してきたから大丈夫だよって。でも、入院は1ヶ月以上は必要でしょう。」と

「あの子、たねもみ(種籾でいいのかな?)食べてたよ。消化出来なくて、毎日便にたくさん出てたけど、他に食べるものなかったのかな?」って。

私たちが彼を見つけたときに、ドッグフードの空の袋を見つけました。てっきりあの子が食べてたんだろうと思ってたんですが、集団リンチにあったときに、餌の奪い合いでもあったのかなって思います・・・。

彼は、長い間食べ物もないからと、飼料のたねもみを食べて飢えをしのいでいたんですね。
可愛そうに・・・。

それから、年齢が6~7歳とのことらしいのですが、とにかく寝てばかりだそうで、散歩に連れ出しても、凄い勢いで走り出して、出すものだけ出したら、またまた急いで犬舎に帰るそうです。

「普通、病院が嫌で散歩から戻りたがらない犬が多いのにね、よっぽど外が怖かったんでしょうね。」と先生がおっしゃってました。

本当に怖かったんでしょうね。
でも、保護したワンちゃん、やっぱりみんな心に傷を負ってるように思います。
余震がきたら異常に怖がる子、人間の傍を片時も離れられたがらない子が多いです。
きっと、もう二度と置いてかれたくないと思っているのかなと、思います。

飼い主さんともまたお話いたしました。

会いに行きたいけど、いわきの方に避難されてて、なかなか福島市まで行けないと、がっかりされてました。
福島県は、日本で北海道、岩手の次に大きな面積の県ってご存知でしたか?同じ県でも広いから、簡単にはこれないんですね。仕方ないです。

今週末にまた福島に行く予定です。その時、病院に行って様子を見てきますので、またご報告いたいます。

福島に行く用事のもう一つのは、嬉しいお知らせです。
保護犬番号52番のワンちゃんの飼い主様が無事に現れて、お家に帰れることになりました。
とても、甘ったれな子でしたから、私もお別れが辛いぐらいですが、また、会いに行けるといいな~です。


どのワンちゃん猫ちゃんも、可愛くて、一匹、一匹保護したときのエピソードがあります。
そして、ほんの少しでもかかわった子との別れは、ちょっぴり寂しいな、なんて思うのです。
でも、ワンちゃん猫ちゃんたちが幸せになるんですから、喜ばなければならないですね。

2011年5月12日木曜日

避難指示区域から警戒区域へ

ようやく行政による保護も動き出したが、そもそもボランティアを立ち入り禁止にしたのも行政、あの日の夕方、4月19日、APF通信社のHさんから、「明日の夕方17時から避難指示区域から、警戒区域へなる可能性が高い」と、連絡がありました。
ほんとに?どこ情報なの?とも思いましたが、どうもかなり確度の高い情報。

「ひぇ~~~それは一大事!!」ってことになりました。

直ぐに知り合いのボランティアさんに連絡してとっとと出かける準備をしはじめてたら、先に南相馬入りしていたNさんから連絡があり、こちら大雪ですと・・・。(そんな馬鹿な~Nさんバイクなのに大丈夫かぁ・・・)私はスタッドレスタイヤも無いしチェーンも持っていなかったので、急遽チェーンを買いに走りました。
しかし、もう季節の終わりでチェーンが売ってない・・・。なんで、こんな時に雪なんだよ~~~と思いながら、まずはガソリン満タンにしてスタンドのお兄さんにチェーンのこと聞きてみました。「えーチェーンですか?もう、どこも置いてないと思うけど・・・」と言いながら、ご親切にあちこち電話してくださって、やっと1個近所で売ってるお店を探し出してくださいました。閉店ぎりぎりのお店に駆け込み、装着方法みっちり教えてもらい、横浜を出発。


とにかく圏内に入って救える限りの犬猫を保護するために。今まで捕まらなくて餌だけ置いてきた犬たちの顔が浮かんでいました。

数時間後、Nさんにバイクで郡山まで来てもらい合流し、途中の飯館あたりがすごい雪でしたが、チェーンを使わなくてもなんとかなりました。(複雑な気持ち・・・、みっちり講習して頂いたから、ちょっと付けてもみたかったのに・・・)

その後、後発のAPF山路さんたち南相馬市役所で集合して、気になっていた子の場所に向かいました。

前回来た時、連れて帰るかどうかで、仲間内でもめた子でした。私は、「絶対に連れて帰りたい!!」と言いましたが・・・まぁ、いろいろとありまして置いてきた子でしたから、今回絶対に連れて帰りたかったんです。居なかったらどうしよう~とドキドキしながら前回見つけた場所へ。もう雪もやんでました。


「おーい、おーい。迎えに来たよ~」と呼んだところ、しっぽフリフリ、フリフリしながら「待ってたよ~」って出て来ました。愛しのセッターちゃん。まずは、一安心。

それから、とにかく保護できる子を保護しようとあちこち走り、猫の保護にも試み、捕獲器をセットしましたが、残念ながら、猫ちゃんは保護できませんでした。

全部で4匹の犬を保護出来ました。


夕方、南相馬市役所に行きました。とりあえず、17時からの警戒区域は免れたものの、近いうちになることは間違いないようでした。真相をあの有名な南相馬市桜井市長に会って聞きたいと市長室前で待機。
いろいろな方が真剣な面持ちで出入りされており、緊張しました。

そんな時、市長さんがいらっしゃいました。
山路さんが、お話をお聞きしたいと話したところ、今ちょっと忙しい・・・と。そんな中でも、山路さんが私たちボランティアを紹介してくださったところ、市長、お忙しいのに、お名刺を下さいました。気さくで優しそうな市長さん。アイドルのサインをもっらたような気分で感激でした。
山路さんは、お仕事があるとのことで犬を連れてお帰りになり、残った私たちと助っ人のボランティアのKさんとで、翌日早朝からまた頑張ることに。

警戒区域は22日の0時からと決定され、残されたのは、21日の1日のみです。
その日の20キロ圏内・・・いままでとは大きく違い異様な空気がありました。

まず、警察の検問が甘かった。

今まで犬猫のレスキューなんて言っても、絶対に入れてくれなかったのに、「ご苦労様です」とスルーさせてくれてるのです。びっくり!
そして、放浪しているワンちゃんを保護してたところ、見知らぬ男性(仙台から来たTさん)が、「僕は、個人のボランティアで犬の居る場所を知っているが保護することが出来ません。良かったら手伝って欲しい」と。そして、また一人別の男性(地元のYさん)が声を掛けてくれました。

みんな、1匹でも多く救おうと必死。
今日はじめて会ったのに、自然と同じ目的を持ったみんなは、一丸となって必死で保護活動していたのが印象的でした。

そんな彼らの案内で、ワンちゃんは更に7匹保護することが出来ました。
まだまだ、警戒区域内には、ワンちゃん猫ちゃんが残ってます。どうか、1匹残らず助けて欲しい。一時帰宅に合わせて保護するだけでなくて、放浪犬や、飼い主さんが亡くなってしまった犬も積極的に行政で保護して欲しい。

追伸:途中嬉しいことがありました。
以前、保護しようか悩んでたワンちゃんです。
近づくとウーウー威嚇してきて、全く触らせてもらえなかった子。どうしたものかと、餌だけ置いてきました。でも、そんな子も、今日が最後のチャンスだと思って見に行ったら、別な車が到着して、中からワンちゃんのご家族の方がお迎えに来てくれました。感動。良かった間に合ったね。

なお、保護した、ワンちゃんたちで飼い主さんがまだ見つかってない子は別ブログサイト「福島~プロジェクト 保護犬猫」(保護した動物たちのリストリンク)に移動して掲載しています。

2011年5月10日火曜日

住民の一時帰宅にあわせ、ペットの連れ出しも順次実施へ

FNNニュースで、発表されてます。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00199063.html

このニュースがどうか、本当に行われるといいのですが・・・。
でも、なんで、飼い主が連れ出しては行けないのでしょうかね?

先日、保護依頼のあったワンちゃんですが、凶暴で噛むけど、助けて欲しいと言われました。
私の方は、預かりさんたちは通常一般の家庭なので、凶暴で他の人に危害を加えるようなワンちゃんを預かってくれそうな方はいないのが現実です。
でもね、そんなワンちゃんだって助けたいじゃないですか。

そこで、以前預かり場所がなくて困っていたときに助けてくださった大阪の団体である日本アニマルトラストさんに相談してみました。

「大丈夫ですよ、どんな子でも」と言って下さいました。ありがたい。

これを聞いて飼い主さんも安心されました。

でも、さすがのトラストさんも、クレートに入れるときは、飼い主さんが立会い、お手伝いしてくださるといいのですがとのことです。それはそうですよね、飼い主さんが居るのと居ないのとでは大きく違います。


そして、一時帰宅の話に戻るんですが、なにが言いたかったかと言うと、一時帰宅のときに犬を繋げば行政が後ほど連れ出すというのが、現実的には上記のようなパターンの場合、行政でやるのは難しい場合もあるのではないかな?ってことです。噛み付くから置いてきましたでは、飼い主さんもがっかりされると思います。

それから、先日、保健所が犬猫を保護しに警戒区域に入った時の話しですが、「徘徊犬は保護できるけど、敷地内の犬猫は例え飼い主の依頼があっても不法侵入になるので、連れ出すことは出来ない。」ってはっきり言ってたのに、なんだかしらないけど、今回は不法侵入にならないらしい・・・・。私は、もともと不法侵入には当たらないと思っていたので、前回は体よく断るための、言い訳か?って思うけど。

結局のところ、誰がそんな判断をしているのでしょうか?一、保健所職員の判断ではないと思いますから、都合よくやりたい放題にやっている偉い政治家がいるとしか思えません。誰なんでしょうか?

誰かが知りたい・・・。どなたかご存じないですか?

私たちは、いつもいろんな情報が二転三転して踊らされて、右往左往しているのに・・・。

私は、そんなヤツが許せない!!

2011年5月8日日曜日

崖っぷちの犬たち・・・2

保護の翌日の夜に獣医さんからお電話ありました。

ワンちゃん、かなり酷い怪我をしていたそうです。

首の怪我は他の犬に噛まれ跡があり、傷もなかり深く、最近の傷ではないから、化膿してウジが湧いてたそうです。後2、3日保護が遅れていたら、首はウジでいっぱいになってたでしょうねと言われました。

恐ろしい話です。

そして、獣医さんは、あの犬は集団リンチにでもあったんだろうと思う、体中噛み傷だらけで、1頭とケンカになったんじゃないと思うから・・・。それに、心の傷も相当あると思う・・・。ほんとに怖い思いをしてるはずで、無表情になちゃったんじゃないかと。

それから、あまりにも酷い怪我だったから、安楽死も考えたんですよ。
でも、せっかく救われた命だから、なんとしても助けたいと頑張って治療していくことに決めましたから、と言っていただきました。

とにかく、ワンちゃんの生命力を信じて回復してくれることを祈ります。



電話を終えて直ぐに、最近では日常化してしまった見知らぬ番号からの着信です。

 
「自宅に貼ってあったポスターを見ました、家の犬を預かってもらってるようなんですが・・・」と。

犬はいっぱい保護しているので、どこで保護した、どんな犬かとか、いろいろ質問してってどの犬かを特定してしていくんですが、今回はどうも、この怪我のワンちゃんみたいなんです。
眉毛が伸びて目が見えない犬です・・・みたいなことおっしゃってて。

テリアっぽい犬ですかといっても、テリアがおわかりにならないんです・・・・。
でも、住所等でワンちゃんの飼い主さんだろうと確信しました。
お話を伺ったら、現在避難してらっしゃるので自宅にはもどれないが、知人の方がポスターをみて教えてくれたそうです。

今はアパートで暮らしているようで、犬を飼える状況にない。

先月ご家族の皆さんで犬に、「ごめんな、ごめんな、一緒に連れていけないんだ、ごめん」と泣きながら謝り置いてきたと話されました。犬は、わかったのか、うつむき、哀しそーな顔をしていたそうですが、最後、車が動き出したら、ずっと走って追いかけてきたそうです。

飼い主さんは辛くて、毎日毎日悪いことをしたという思いでいっぱいだったそうです。

生後1週間のころに、飼い主さんがもらってきて、ミルクで育てたそうなんです。いつもとても優しいワンちゃんとのことでした。

それなのに、威嚇するようなワンちゃんになってしまったのは、よっぽど怖い思いをしたからでしょう。

獣医さんから、飼い主さんへ連絡してもらったとき、飼い主さんは号泣されてたそうです・・・。

早くワンちゃんに会いに行けるといいですね。

再会のとき、立ち会えたらいいな~。



多くの避難されている飼い主さんは、犬を一時預かってくれるボランティアがいるとか、里親探しをしてくれる団体があるなど、犬猫情報をほとんどご存知ありません。

それ故に、動物たちを置いてきてしまっている方も少なくありません。

私たち被災者ではない立場の者が、ペットを連れてこない飼い主が悪いじゃないかと思われるかもしれません。でも、被災者の方は、生活の余裕なく、情報も少ない、時間的なゆとりもないなど、様々な理由があるのだと思います。

もっと、犬猫を救う選択肢を飼い主さんにも広報していかないといけないですね。

崖っぷちの犬たち・・・

5日の23時出発し、7日の深夜1時過ぎに戻ってまいりました。


明け方の方が徘徊している犬に会えるかなと思っての出発です。
確かにいました、たくさんの、ワンコ、ワンコ、ワンコ。

呼びかけると慌てて逃げてってしまうワンコ、餌は欲しいけど怖くて絶対に近寄れないワンコ、様々です。

最初に保護できた子は、車の気配を感じて崖から降りてきたワンコです。
2匹一緒に降りてきたんですが、1匹は遠くに逃げてしまいました。(このワンコには、たくさんのフードを置いてきました)
もう1匹のワンコは崖の中腹でこちらの様子を伺ってるようでした。「おいで~」と何回か呼んで、ジャーキーを見せたら、トコトコと崖を駆けよってきました。触れそうな子かな?と少しづつ様子みながら、慎重に、そーっとリードをかけました。小さな小川があったので、ジャンプしておいでとリードを引いてましたが、怖がってびくともしませんでした。

何度、トライしても足を突っ張らせているので、思い切って抱っこしてみることに・・・。抱っこさせてくれました。それから、車まで移動・・・、普通のワンちゃんは自力で歩いてくれるのに、この子は、すっかり私に身を任せてくれて、抱っこされてました。よっぽど人恋しかったんでしょうね。

このワンちゃんの保護する様子を、「うちのとらまる」さんがブログにて掲載してくださいましたので、ぜひ、ご覧下さいませ~。



それから後は、、臆病そうなワンちゃん発見。
おやつをあげて、なんとか保護出来ないかと試みましたが、残念。
近くまで来るのに、触ろうとすると逃げてしまう・・・。
で、フードとお水をあげたて車を走らせたら、後ろから追いかけてきました。
こういう子は何回か通えば慣れてくれると思うので、次回また行ってみようと思います。

それから、また走っていたら、たくさんの犬の群れ。
数えてみたら5頭ほどおりました。
こっちに向かって、みんなで吠えてます。

まったく、社交性なし・・・。

こんな子達にもフードとお水をあげてきました。




その後は、牛舎付近に居た鶏に鳥のエサを撒きました。
そして、ふと物置の奥を見たら、ワンコがこっちをじっ~と見てます。

そーっと近づいてみたら、白っぽい毛色なのに、首の周りがどす黒く汚れてます。なんとなく、元気もない。フードを上げても、おやつを上げても食べません。首の辺りをよく見たら、なんと血の塊でした。ポタポタと出血しています。

このワンちゃん、そんな状態でも近づくとウーっと唸ります。唸る子は噛む可能性があるので簡単に手が出せません。怪我すると今後の活動に影響がありますから、怪我は出来ないんです!!

でも、この子は、絶対に連れて帰って病院に行かないと、時間の問題で死んでしまうと思いました。

痛々しい首に、リードをかけようと何度かトライし、やっとリードをかけれました。そして、首を引っ張ってみると「クーン」と痛がります。

痛がってる動物を無理に引っ張るなんて、私には辛かった。でも、泣きながら、「ごめん、痛いだろうけど我慢して、お願いだから車に行こうと」と何度も何度も言いながら一歩ずつ、物置からだしてきました。

そして、痛がりながら、ケージに入るのを嫌がるワンちゃんを、みんなで必死になってケージに押し込めることが出来ました。

ケージに入ったワンちゃんは力尽きたのか、おとなしく横たわりました。

とにかく、一刻も早く病院に連れて行くこと。

1時間半かけてやっと病院に着き、先生に診ていただくことになりました。
先生からは「出来るだけのことはしてみるが、助からないこともあるかもしれない・・・」と言われました。
頑張って欲しい。せっかく助け出してきたんですから。

ワンちゃんは獣医さんにお願いして、また保護活動する20キロ圏外の辺りに行きました。



この怪我のワンちゃんの様子と、このあとの保護活動については次回にまたご報告いたします。

2011年5月7日土曜日

寄付金の振込口座変更について

新たに犬猫救出プロジェクト専用口座を銀行に申請し、審査がおりましたので作成しました。
これからご寄付下さります場合は、新しい口座にお振込みくださいますようお願いいたします。

みずほ銀行 青山支店(211) 普通
口座番号 2059396
名義 イヌネコキュウシュツ オオアミトウイチ

三井住友銀行にもただ今申請中です。

よろしくお願いいたします。

2011年5月5日木曜日

20キロ圏内の猫おばさんの叫び

You Tube 是非ご覧下さい。

「南相馬の猫おばさんの叫び」
http://www.youtube.com/watch?v=nnt_a2PGqU0&feature=player_embedded

私は、このおばさんの心の苦しみが痛いほどわかります。
犬猫を救ってあげたいのはもちろんですが、このおばさんのような
ペットの飼い主さん達の心の苦しみも取り除いてあげたい。

自分の身に置き換えてみてください。心が張り裂けそうじゃないですか・・・。

2011年5月4日水曜日

猫のハナちゃん

ハナちゃん
自宅の中に、「猫を置いて来てしまったので助けて欲しい」とレスキュー
依頼がありました。

早速、お宅までいってみて、突入することに。

猫を飼ってらっしゃる方はおわかりになると思いますが、猫はとても臆病で家の人でも見慣れない格好で進入してきたら逃げてしまうような生き物なんです。

私たちは、放射能を防御するために、雨カッパを着て、マスクに帽子、手袋などしておりました。
頼まれたお宅に進入し、猫ちゃんの名前を呼びました。

「ハナちゃん、ハナちゃ~ん」と必死で・・・

地震の恐怖と変な格好をした私たちの気配で、隠れていることは察しがつきました。

キッチンを通るとき、カップラーメンや、ホットケーキミックスを食べた後があり、かなりお腹を空かしているのは感じましたが、地震から3週間ほど経っていたので、生きてるのかどうかも不安でした。

おうちの方のお話では、いつも居間にいるとのことでした。
必死でコタツを覗いたり、猫が隠れようとするところ隈なく捜索。

でも、いない・・・。

今度は2階に上がり、娘さんのお部屋に侵入し。

そしたら、タンスの上にちょこんと置物のように乗ってる猫ちゃん発見。

良かった、生きてる!

と思ったんですが、さて、次は、触れるかどうか問題だと。

恐る恐る、人差し指をハナちゃんの鼻の前に出してみる・・・。
猫って、なぜか人差し指をだされるとついつい、ニオイを嗅いでしまう習性があります。
ハナちゃんはどうかな~~~~と思った瞬間、「バシッ」と強烈な猫パンチをもらいましたぁ~~~。
はい、しっかりと引っかき傷出来ましたけど、私は保護猫19匹(今はもうちょっといます・・・)おります
から、毎日のように引っかかれます。だから、そんなことで、こっちもめげないんですが、それからのハナちゃんが凄かったぁ。


壁をグルグルと走り回り、まるでサーカスとかで見たことのある、遠心力で走るバイク(意味わかりますか???)のようにグルグル走り回ったんです。超パニック状態!!

お手上げです。さ・わ・れ・ま・せ・ん。

こんなときに、活躍するのが捕獲器。
通常は、馴れてない野良猫の避妊去勢手術のために使う道具です。ケージの中に餌を入れて、それにつられて入った猫がステップを踏むと、ドアがバタンとしまるようになってます。多くの猫ボラさんがこれを持って、草むら隠れて猫が入るのをじっと待つとかしてますよね。


捕獲器を仕掛け中

これを、カメラマンの太田さんからお借りして、仕掛けました。
太田さん曰く、「よく捕まるやつだから、大丈夫」と。心強い!

そして、翌日。


隔離しておいた部屋を開けたら、めでたくハナちゃん入ってました。


捕獲直後のハナちゃん

保護成功。パチパチパチ~~~。

その後、ハナちゃんは、福島市に避難されているご家族と涙の再会。とても、喜んでいただきました。

苦労して、捕獲したけれど、飼い主さんの喜んでいるお顔を見ると、頑張ってよかったなと思いました。

その後、山路さんのお宅で預かっていただき、現在は我が家におります。

その後のハナちゃんが気になる方は、情報をtwitterで発信しておりますので、右上のtwitterボタンを押して下さい。


今は、人差し指でもパンチされません~

ハナちゃんと、犬のプリンちゃんの保護の様子は、山路徹さんのロックオン通信vol.03にありますので、是非、映像でもご覧下さい。

犬、猫を捨てることは犯罪!

20キロ圏内立入禁止って、どうしてですか?
いまだに、明確な理由がわかりません。

一時帰宅の際に、動物の持ち出しはできないって話は、だれが、どんな権限をもってきめているのでしょうか?連れ出した人も犯罪者になるのでしょうかね?

環境省のポスターです。

犬猫を捨てることは犯罪!ってあります。











でも、今回は、犬猫を捨ててかないと犯罪!でしょうか?





2011年5月2日月曜日

原発の中にいる犬達

 
第一原発より1.8キロ地点

今現地の方から電話がありました。

犬の一時預かりをお願いしたいとの電話でした。
保健所などに問い合わせたが、保健所では放浪している犬の保護しか出来ないそうで一時預かりなどは、ボランティア団体を斡旋しているようです。

ご本人はと言うと、原発で復旧復興の作業をされているとのこと。

 
今は、ワンちゃんをご自宅に置いてきており、時々、餌を大量においてきているそうです。
今後の見通しもつかないし、犬のためにも預かり先を探したほうがいいのではないかと、お考えになり、ご連絡くださいました。

原発関係との事でしたので、20キロ圏内に毎日入られるそうです。

今でも20キロ圏に放浪犬がいるかどうかを聞いてみましたところ、

「いますよ・・・・。犬は、人の居るところに集まろうとするから、原発の敷地内には、たくさんの犬が入ってきてます。でも、原発の中にいる犬たちは、もう数日の命でしょうね・・・」とおっしゃるのです。

「えっ、なぜですか?」と尋ねたら、

「立ち入り禁止区域になる前に20キロ圏内の中は、たくさんのボランティアさんが入って、保護してもらったり、餌もたくさん撒いてってもらっているけど、原発の中に、犬は入れても、ボランティアさんは入れないから、餌がない。だから、ガリガリに痩せ細り、もう、立ち上がることも出来ない犬がたくさんいるんですよ。犬たちはなんにも悪いことしていないのにね・・・」とおっしゃってました。

何度も入った20キロ圏内。でも、確かに、原発まであと1.8キロってところまでは行ったけど、原発の中は入っていないし、その中に犬がいるなんて想像もしていなかった。

原発の中にある交差点の近くでは、座ったまま亡くなっている犬もいるとか・・・。
胸が苦しくなりました。

この方は、一刻も早く、元の居住地に戻って、ご家族と一緒に暮らしたい。だから、原発で働いて、ふるさとを取り戻したいんですとお話してました。

私は原発から30キロ圏内などをたくさん走りました。どこも長閑で、自然豊かなところです。
あんなことがなければ、子供が育つのにはとてもいい環境なんだろうなと思います。
犬も、猫も自然豊かな環境で、のびのびと暮らせていたんだろうに。

この方のワンちゃんの一時預かり先を探しますと約束してました。
最後に、「犬を預かってもらえたら、心配事が一つなくなります。」とのことでした。

私たちの活動は、犬猫を救うだけではなく、被災されて傷ついている方たちの心の支えにもなります。

20km圏内 誰にも見られることのない桜


2011年5月1日日曜日

受け口君とポインターママ

 
嬉しいメールを頂きました。



かかりつけの動物病院で知り合ったM様が、受け口君と名づけた、雑種のオスを預かってくださっておりました。


受け口君です!

受け口君は、名前の通り、受け口だから受け口君と呼んでいましたが、とてもキュートな顔をした優しい性格の子でした。そんな彼は、M様もで預かっていただくようになり、「ジェイク」という夢のような素敵な名前をつけてもらい、健康診断、血液検査などいろいろとしていただきました。ただ、血液検査の結果、フィラリア陽性だということがわかりました。M様は、昔フィラリア感染症で亡くされたワンちゃんがいるので、フィラリアの子を預かることはとても辛いとおっしゃり、出来れば違うフィラリアじゃない子を預かりたいと・・・。とても、残念に思いましたが、M様がそこまでおっしゃるのには、よほど辛いお別れがあったからと思い、4月いっぱいまで預かっていただくことにしておりました。


保護した後病院にて

しかし、昨日メールを頂きました。

「あの子が飼い主さんと再会できるのがベストですが事情で育てられないこともあるでしょうから、その時はジェイクをうちの子として育てます。フィラリアの件は残念でしたがその気持ちもジェイクの可愛らしさで整理できました」と・・・涙が出ました。



29日偶然ジェイクとM様とお嬢様にお会いしたときに、写真撮らせてもらったら、ジェイクすっごい笑顔だったんですよ。「僕、とっても幸せ」って顔してたんです。だから、30日に戻ってきたらジェイクがっかりしちゃうんだろうな~と内心思ってましたから、だから嬉しくて泣けました。


お嬢様に抱っこされて、笑顔のジェイク。首輪もおしゃれ♪



 
そして、今日ポインターママちゃんまで短期で預かっていただけることになりました。M様には感謝です。本当にありがとうございます。すっかり甘えてしまって、私って駄目だな~と思います。心を入れ替えてもっと真剣に里親希望の方を探さないとですね。

皆様にお願いです。

ポインターママと、ボンコちゃんの一時預かり様を募集しております。出来れば私が横浜市青葉区ですのでお近くですとありがたいのですが、遠くても大切に育ててくださる方でしたら、ご連絡ください。よろしくお願いいたします。



ポインターママちゃんです!
ボンコです。これでも女の子ですから~。