2012年6月28日木曜日

すごいリード!!


昨年の6月に富岡町で保護したシップ君、





シップ君は見かけは強面なのですが、気持ちはとってもナイーブな男の子。

家の前に車が止まっただけでも、吠えてお知らせしてくれます!

宅急便の人なんか来たらもう、大騒ぎで教えてくれます。宅急便の方もシップを見ると後ずさりしてしまうほどの迫力なんですが・・・。

そんなシップ君、散歩はとても楽しみにしていて、早く早くとあっちのニオイ、こっちのニオイと右に左にグイグイ引っ張ってくれます。

そして、他の犬にはすごく喧嘩を売るのが好きで、すごい力で向かっていこうとします。

おかけで人間は、一回散歩に行くともうヘトヘトになってしまいますし、扱いを間違えたり、たくさんの犬と遭遇すると腰痛や関節痛へと発展します。

そんな状況もチョークチェーンなどを使ったりして徐々にしつけをしてやや改善されてきてはいたのですが、それでも引きが強いので、マッスル対決は避けられない約1時間の散歩・・・・お陰で私の肩幅は昨年よりも広めになったよ~う気がします。シップのせいではないのかな?

一度はトレーナーさんにもお願いしたんですが、それがひどいトレーナーさんに出会ってしまって、3回ほどトレーニングしてもらって、断りました。

トレーニングを違う場所でされてて見せてもらえなかったのですが、首の周りがかさぶただらけになってたので、おそらく普通のチョークチェーンではしつけられないからスパイクカラーとか言うチョークチェーンの内側にトゲトゲがついてるすごい痛そうなチェーンで引っ張られたんだと思います。

かわいそうなことをしまいた。

それ以来、トレーナーさんにもこわくて出せなくなり何とかならないものかと、駄目もとで買ったこのリード。

超~びっくり。

すごい効果なんですけど・・・・

あれだけ引っ張っていたシップ君が、横を歩いてる・・・
横ですよ、横、
前じゃなくって横ね。

シップの散歩中に携帯で写真を撮るなんて、絶対無理だったのに、ほら。
こんな感じで撮れました。


まぁピンボケだったけどさ・・・


本当にこれぞ、すごいリードです。


その名も、

「イージーウォーク」

 

このリードで散歩した次の散歩では、また元のリードで散歩してみましたが、歩いて散歩する癖が付くせいか引張りが極端に減ります。

これで文字通り、散歩ができそうです。

ひっぱり癖でお困りの飼い主さ~ん、一度お試しください♪♪


あっ、これは私が勝手に宣伝してます。メーカーさんとはなんの関係もないけどね、このリードに出会えて良かったぁ~。

だめだ、褒め言葉しか出てこない・・・
通販番組でもありません。










2012年6月20日水曜日

ありがとう オレ君

おーあみ避難所のブログでもご報告させて頂いたので、ご存知の方も多いかと思いますが、オレ君6月17日夜8時半ごろ虹の橋を渡りました。

おーあみ避難所がはじまって以来というか、私が保護してきた福島猫が亡くなったのは初めてのことです。

オレ君は、昨年の7月に浪江町で保護しました。


保護当時のオレ君

            

保護したお宅にもたくさんの猫を飼われてて、近所の猫ちゃんの面倒もみてらしたようですが、オレ君は見たことがないとのことでした。

オレ君は、シェルターの中でも古い方なのに、なかなか慣れない子でした。一度ケージのお外で生活してて、ゴウ君なんかと仲良く寝てたこともあったんですが、猫の頭数が増えて、いじっめこが出てきたり、口内炎があってきちんと食事出来てるか管理する上でも、ケージ飼いの方がいいということになり、ケージ生活でした。

口内炎が悪化すると食欲が落ちて食べれなくなることも多々あり、ステロイドを打ってもらうと改善しての繰り返し。歯石もとって、悪い歯も抜いてもらって一時はとても元気になったと思ったのに・・・、最近食欲がなくてかなりやせてきてますとボランティアさんに言われて病院に行ったら黄疸が出てました。
腹水も溜まってて・・・、それで、レントゲンを撮ってもらったらショックなことに釣り針がお腹に刺さっていることがわかりました。





レントゲン写真



保護したお宅のお家にはつり道具があり、そのあたりで保護しているので、お腹を空かせてて魚のニオイがして釣り針を誤って食べてしまったのではないかと思うんです。

だから、もしかするとずっと痛かったのかもしれません。

全ての猫のレントゲン撮る余裕もないし、でも気がついてあげれなかったことはかわいそうなことをしたと思います。

そして、先週の水曜日のこと、突然病院から電話がありました。
とても危険な状態になってますと・・・。
すぐに病院に行ったところ、低血糖でした。点滴してもらってなんとか一命を取り留めた感じでしたが、血糖値が改善されていかないことがわかり、とてもとても危険な状態だと感じました。



入院中のオレ君

命だけの為に病院にいるのならな、

延命だけの為に病院にいるのならシェルターに戻したほうがいいのではないか・・・

いや、やっぱり奇跡を信じて、病院で看てもらっているほうが良いのではないか・・・・

など悩みました。

でも、点滴をやめれば、あっと言う間に低血糖を起こして辛いだろうから、点滴ははずせないとのことで、病院で看ていただくことにしました。

そして、私は金曜の夜から福島に行きました。

オレ君のことはとてもとても気になるけれど、福島犬猫を助けに行くためにも予定を変更することは出来ません。信頼している病院のスタッフの皆様と、優しいおーあみ避難所のみんなにお任せして行くことになりました。

福島での活動中、どうか、病院から連絡がきませんようにと願ってましたが・・・残念ながら先生から電話あり、危篤とのこと。



生きている物はいつか必ず亡くなります。

辛いけどお別れはどんな子達ともしなければなりません。

最期を看取るのが飼い主の役目なんだと私は思ってます。

だから、私は、常日頃から我が家の犬猫を後悔しないようにたくさんたくさんかわいがってあげようと思ってます。シェルターの子達についても同じです。とにかくかわいがってあげようと・・・。

しかし、私はオレ君をかわいがってあげれただろうか・・・
オレ君はシェルターでの生活は楽しく感じるときはあったのだろうか・・・と考えました。

もしかしたら、保護しないほうが自由に幸せだったのではないだろうか・・・と少し後悔もしました。

しかし、おーあみ避難所のみんなが、危篤の知らせを受けて、すぐに病院に駆け付けてくれて、オレ君を励ましてくれました。

そして、オレ君、「私たちの呼びかけに反応してくれましたよ」って聞いたとき、ほっとしたんです。

オレ君、おーあみ避難所のみんなに愛情をたくさんもらっていたんだって。
もちろん、みんながかわいがっててくれたのはわかってましたけど、オレ君の反応で改めて気がつかされました。

だからね、オレ君、絶対に幸せだったと思う。

たくさんのボラさんから深い愛情をもらって、毎日ご飯ももらえたし、雨風、暑さ寒さからもしのげたはずです。

毎日優しいボラさんたちに声かけてもらって。

幸せだったよね、オレ君。

オレ君の亡くなったのは夜の8時半ごろ、病院から電話で知りました。
その日は、いつも以上にたくさんの保護猫が・・・。

オレ君、オレ君の後輩がいっぱい来ましたよ。
オレ君と会うことは出来なかったけどね、でも、オレ君の分も精一杯生きていくと思います。

オレ君お骨は、当分の間おーあみ避難所にいます。だから、寂しくないね。

オレ君、ありがとう。これからも、また、保護活動続けていくね。

みんなにお花で飾ってもらいました。


オレ君の折れ曲がった手(亡くなって初めて見ました)

火葬後に出てきた釣り針、こんなのが痛かったね・・・



2012年6月15日金曜日

お知らせ

■6月23日立川で犬猫譲渡会および報告会に参加します。



報告会は、中島徹さん撮影の映像と、上村雄高さん撮影の写真を上映する予定です。
貴重な映像ありますから、朝早いですけどぜひご覧ください。入場料は無料です。

犬猫救出プロジェクトの保護犬が参加しま~す。
参加する犬は、また後日お知らせしますワン!




■6月24日新潟で報告会のお知らせ!!


新潟動物ネッロワークさん主催のイベント
http://ndn2001.com/
NDNフェスティバル2012「震災を考える」


に参加させて頂きます。

日本海での報告会は初♪

お近くの方、お近くじゃない方もお待ちしておりま~す!

詳細はこちらをご覧くさい。
http://ndn2001.com/scheduler/scheduler.cgi?mode=view&no=69
※なお、ビデオ上映「大網直子さん撮影による・・・・・」とありますが、
中島徹さん撮影・・・・・」の誤りです!

すばらしい映像を楽しみにしててくださいね。







2012年6月12日火曜日

マー君一家ご一行様

今年の4月に我が家にやって来たマー君一家。その後大変ににぎやかな事になってしまっています!!

一家というからには、家族丸ごとやって来たのです。

家系図を描いてみるとこんな感じ。



「家系図」
          
おばあちゃんのハスミさん 保護当時もしかすると助からないかも・・・・っと思うほどぐったりして危険な状態でしたが、快復してすでに里子に行きました。また今度、保護の話しますね!

おばあちゃんはとても穏やかなのですが、とにかくあちこちのニオイを嗅ぎたがる性格で、あんまり喜怒哀楽のない無表情な子でしたが最近ようやく嬉しそうになったそうです。ハッキーと命名してもらいかわいがってもらってます。

お母さん、マロちゃん。
預かりボランティアさん宅で、都会での暮らし方を学習中。でも、極度の男性恐怖症・・・。
ゆっくりと心のケアをしてもらっております。

旦那さんのマー君はとてもやさしい犬で滅多に吠えることがありません。いつもおっとり7才ぐらいです。先日お尻りにイボがあることがわかり、本日手術で取ります。悪性ではないといいのですが・・・。

マー君は雷が嫌いだけど控えめに怖がります。そこも、かわいらしい♪

奥さんのハルちゃんは、とても子煩悩なお母さんで散歩中も家においてきた自分の子供たちの事が気になっているようで、よくクンクン鳴いています。

ハルは閉所恐怖症なのか、とにかく閉じ込められるのが大嫌いです。大型犬用のケージにも一時も入っていたくないらしく、すぐに鉄製の格子にかじりついて壊して脱出してました。

子供の太郎と花子は天真爛漫で我が家でのんびりゆったりと遊んで過ごしています。面白いことに花子はハルと同じようにクンクン鳴きます。

太郎君はマー君に性格が似ているのかおっとり構えている雰囲気があります。二匹と我が家のポトちゃんとで楽しくじゃれあって遊んでいる姿にとても癒されます。

しかし、我が家で一家を抱えている余裕もないので里親様を募り、太郎君が土曜日にもらわれていきました。生まれて1週間も経たないうちに保護しただけに私にすると孫のような感じだったですから、かなり寂しかったです。でも、電話で新しい飼い主さんとお話したら楽しく暮らしてそうだったので安心しました!!



         保護したときのハルちゃんと子供達!!ちっちゃーい。




次は花子も旅立つ予定です。また泣いちゃうな・・・。

ハルちゃんはマー君と仲良く散歩に行っていますが、小型のシベリアンハスキーのように見えるらしく、かわいいですね~ハスキーの子犬ですか?とよく言われます。

原発の事故がなければ同じ町でくらしていたと思われるマー君一家も、それぞれバラバラに生活してゆかなくてはなりません。

2012年6月8日金曜日

飼い主さんとの再会

震災から1年経って、保護した猫がいました。

1年もの間、どうやって暮らしていたのでしょうか・・・。

その子を見かけたのは、今年の2月のことでした。

お天気の良い日に、ゴロンゴロンと日光浴をするグレーのかわいい子を見かけて、絶対に保護したいと思いました。

そして、すぐに捕獲器しかけたら、違うかわいい猫ちゃんが入ってました。

それで、また翌週に捕獲器を仕掛けたところ、あのグレーのかわいい子を保護出来ました。

良かった♪

その後、しばらく病院に預かって頂いたのですが、名前付けないで預けてしまいました。

いつも福島からの帰り道、なんて名前にするかをT君とあれこれ話して帰ってきます。保護した場所とか、近くの建物の名前とか、なんか保護当時を連想できる名前を付けることが多いのですが、グレーの猫さんは、T君と意見が一致しなくて決められないまま病院へ預けました。

病院には、私が保護してきた猫がたくさんおり、名前がないとわけがわからなくなってしまうからと病院の方が名前を付けてくださることが度々あるのですが・・・グレーのかわいい子なのに付けてもらった名前が、「ガサちゃん」でした。


                    
あれれ?ん~。

「ガサ」・・・かわいくない。
かわいい猫なのに、「ガサ」でよ。

さっそくシェルター連れて帰ったところ、ボラさんたちからもブーイング♪

なので、すぐに改名することに。

世界的なアーティストの名前を頂き「ガガさま」と付けたんです。

それで、5月の末に、名前がよかったのかな?関係ないのかな~。
飼い主さんから連絡ありました。
避妊手術してて、しっぽ真っ直ぐだったら家の猫だと思うと・・・。

福島猫、ほとんど、避妊してない子が多いです。だから、避妊してるってことは非常に飼い主さんである可能性が高いってこと!!
ガガさまも、お腹に傷跡があるのでおそらく避妊手術してあるんでしょう。
そんなんでほぼ間違えないなってことになりました。

土日で福島に行く予定だったのでガガ様連れて、福島へ。

お互いの都合が日曜がいいとのことで、横浜を金曜日の夜に出発してから、福島市に行き、私の母に預けました。(実は母、福島市に住んでます!)

それで、日曜日に飼い主さんとの再会。

ガガさまの飼い主さんじゃなかったら、がっかりさせちゃうな~と心配しつつ再会。

飼い主さんが、タンスの上の方にいるガガ様見て、「もも~」と呼びました。
すると、タンスから降りてこようとしていなかった、ガガ・・・ではなくって、ももちゃん、「にゃ~ん」とかわいい声をだして、ゴロンと横になり、「もも~おりてこーい」と言ったら、嬉しそうに、でも、ゆっくりゆっくりと降りてきました。

またしても、感動です。

だれですか?「猫は忘れちゃう」とか、「家について人に懐かない」とか、とぼけたこと言ってる人は。
ちゃんと家族をわかるんですよ、覚えているんです。

それから、足元まで降りてきて、スリスリ~スリスリ~甘えてました。








ほんと、私たちも頑張って保護してきた甲斐があったな~と思った瞬間です。
感動シーンを目の当たりにした母の目もうるうるしておりました。


家族との再会を夢見て亡くなった多くの動物達もおりますが、1年以上経っても家族のことを忘れず、必死で行き続ける動物たちがまだまだ残ってます。

正直な気持ち、私も、現在も活動しているわずかな個人、団体のボランティアさんたちもみんな長期的な活動で疲労困憊だと思う。

それでも、そこで頑張っている命がある限り、諦めず、頑張ってレスキューしていきたいと思う。

どうか、皆様、応援よろしくお願いします。