2011年5月4日水曜日

猫のハナちゃん

ハナちゃん
自宅の中に、「猫を置いて来てしまったので助けて欲しい」とレスキュー
依頼がありました。

早速、お宅までいってみて、突入することに。

猫を飼ってらっしゃる方はおわかりになると思いますが、猫はとても臆病で家の人でも見慣れない格好で進入してきたら逃げてしまうような生き物なんです。

私たちは、放射能を防御するために、雨カッパを着て、マスクに帽子、手袋などしておりました。
頼まれたお宅に進入し、猫ちゃんの名前を呼びました。

「ハナちゃん、ハナちゃ~ん」と必死で・・・

地震の恐怖と変な格好をした私たちの気配で、隠れていることは察しがつきました。

キッチンを通るとき、カップラーメンや、ホットケーキミックスを食べた後があり、かなりお腹を空かしているのは感じましたが、地震から3週間ほど経っていたので、生きてるのかどうかも不安でした。

おうちの方のお話では、いつも居間にいるとのことでした。
必死でコタツを覗いたり、猫が隠れようとするところ隈なく捜索。

でも、いない・・・。

今度は2階に上がり、娘さんのお部屋に侵入し。

そしたら、タンスの上にちょこんと置物のように乗ってる猫ちゃん発見。

良かった、生きてる!

と思ったんですが、さて、次は、触れるかどうか問題だと。

恐る恐る、人差し指をハナちゃんの鼻の前に出してみる・・・。
猫って、なぜか人差し指をだされるとついつい、ニオイを嗅いでしまう習性があります。
ハナちゃんはどうかな~~~~と思った瞬間、「バシッ」と強烈な猫パンチをもらいましたぁ~~~。
はい、しっかりと引っかき傷出来ましたけど、私は保護猫19匹(今はもうちょっといます・・・)おります
から、毎日のように引っかかれます。だから、そんなことで、こっちもめげないんですが、それからのハナちゃんが凄かったぁ。


壁をグルグルと走り回り、まるでサーカスとかで見たことのある、遠心力で走るバイク(意味わかりますか???)のようにグルグル走り回ったんです。超パニック状態!!

お手上げです。さ・わ・れ・ま・せ・ん。

こんなときに、活躍するのが捕獲器。
通常は、馴れてない野良猫の避妊去勢手術のために使う道具です。ケージの中に餌を入れて、それにつられて入った猫がステップを踏むと、ドアがバタンとしまるようになってます。多くの猫ボラさんがこれを持って、草むら隠れて猫が入るのをじっと待つとかしてますよね。


捕獲器を仕掛け中

これを、カメラマンの太田さんからお借りして、仕掛けました。
太田さん曰く、「よく捕まるやつだから、大丈夫」と。心強い!

そして、翌日。


隔離しておいた部屋を開けたら、めでたくハナちゃん入ってました。


捕獲直後のハナちゃん

保護成功。パチパチパチ~~~。

その後、ハナちゃんは、福島市に避難されているご家族と涙の再会。とても、喜んでいただきました。

苦労して、捕獲したけれど、飼い主さんの喜んでいるお顔を見ると、頑張ってよかったなと思いました。

その後、山路さんのお宅で預かっていただき、現在は我が家におります。

その後のハナちゃんが気になる方は、情報をtwitterで発信しておりますので、右上のtwitterボタンを押して下さい。


今は、人差し指でもパンチされません~

ハナちゃんと、犬のプリンちゃんの保護の様子は、山路徹さんのロックオン通信vol.03にありますので、是非、映像でもご覧下さい。

1 件のコメント:

  1. 残された子のことが、気になって
    苦しくて辛い記事に出会うかもしれないけど
    向き合って、ここにいても出来ることを
    していきます。

    毎日どこかに情報がないかと検索して
    こちらに辿り着きました。

    本当に本当に、心から
    ありがとうの気持ち一杯です。
    私も、今夜帰ったらぜひ寄付金を
    送らせていただきます☆

    返信削除