2011年6月26日日曜日

定員オーバー

今回最後の日のこと。

この日は、前日に捕獲器を仕掛けてきたところが何件かありました。

それらの回収と、やはり依頼のあった場所などに向かいました。



繋がれっぱなしだった柴ミックスのワンちゃんと、甲斐犬ミックスの2頭を

保護し、それ以外にもネコさんが何匹だったかな~?たくさん。

車の中はいっぱいいっぱいでした。

もう、夕方の5時過ぎだったと思います。

1匹の大きなワンちゃんを発見。




ちょうど煮干を手にしていた私に、近寄ってきました。

思ったより痩せてはいません。

人懐っこいから保護しようと思えば出来そうです。

しかし・・・スペースがない。

これから回収する捕獲器さえも入るかどうかわからないほど、

車の中には空間がない状態だったので、犬を抱きかかえて

乗るしかないのか?


でも、大型犬ですから、暴れられたら危険です。

なんとかしたい・・・。

けど・・・スペースがない。

そして、もう暗くなりかけてきてて、道路も悪いところでしたので、

明るいうちにこの場所を移動したい。

運転してる中島君も、太田さんも、この犬は置いていくしかないと。

次回もしくは、一旦犬猫を降ろしてから迎えにこようと言ってます。








心の中で、いえいえ、絶対に思いっきり顔に「嫌だ!!」と書いて
あったと思うけど、ここは、みんなの言う通りに、餌をやり、水をあげて、
車乗り込み、走りました。

すると、そのワンちゃん、ずーっと追いかけてきます。


サイドミラーに、走って追いかけてくる姿がずっとずっと映るんです。


なんて切ないことでしょう。


何とか方法はないのかと悔しさで涙がこぼれます。


どのぐらい走ったでしょうか、カーブの後にワンちゃんの姿が見えなく
なりました。


しばらく、車中は無言が続きました。


そんな時、電話がなりました。

今回は車2台で行動してて、別のルートを回っているもう1台からの電話。

スペースあるから、これから向かうと言ってくれてます。

良かった!」と車をUターンさせて、大至急戻ってもらいました。

しかし、居ないんです。

さっきまで居た子が居ないんです。



いくら呼んでも叫んでも、煮干を振り回しても・・・


置いてかれたショックで居なくなってしまったのでしょうか。

姿が見えない以上諦めるしかしかありませんでした。


「来週また来るから待っててね、絶対に迎えに来るから」と心の中で叫びました。





この話、ハッピーエンドなんです。
後日!再び現地に向かった太田さんより嘘のようなツィートありました。

「おーあみさん。保護したよ」って。

やったぁ~。神様、太田様ありがとう♪



注:

太田さんも、中島さんも、とても優しい方達です。

置いていくと判断して、追いかけてくる犬の姿を見た彼らは、もしかすると

私以上に傷ついたのではないでしょうか。

非日常の中で、冷静な判断は必要ですから、感情だけで行動するわけに

はいかない時も多々ありますね。

3 件のコメント:

  1. うわ〜ん!!・゚゚・(≧д≦)・゚゚・
    切なくて泣きよった。置いて行くしかないという決断、辛かったでしょうに。
    でも良かった。優しい方達ばかりで。人間不信になって呼んでも来なくなってしまわなくて。
    おーあみさん、優しい方達、本当にありがとうございます。

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  2. よかったぁ~
    涙うるうるです。

    みなさん、これから暑くなります。
    お体気をつけて下さいませね。

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  3. 何度読んでも号泣です。
    置いて行くと決断されたのも辛かったですよね。
    保護されて良かった。
    本当に良かったです。
    有難うございます。
    どうかどうかお体に気をつけて。

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