2013年3月29日金曜日

”金魚”救出プロジェクト

福島第一原発警戒区域内での話です。

あるお宅の玄関には猫を探しているという写真付の貼紙がありました。
通るたびにフードの補充をしてましたが・・・そんなある日、同行していた上村さんが、
「あっ、これ・・・」てもう一枚の貼紙を発見。




「3.11からずっと生き延びています。保護してください。」と書いてありました。

金魚???

貼紙の下には池があり、その中に確かに金魚が2匹生きてました。

しかし、そのときには時間もないし、なんの準備もないので保護することは出来ませんでした。

ずっとずっと気にはなっていたんですが・・・人によっては金魚はほっといても平気でしょ~と言う人も多くて、真剣にレスキューしたいとなかなか言い出せなかった。

それと、2年間、暑さにも寒さにも耐えてきた金魚さんたちを、
下手に助けて移送中に殺してしまったりはしないのだろうかと悩みました。


悩みに悩んで、ある圏内ボラのMさんに金魚の話をしたところ、

Mさん  「えっ、生きてるんですか、救ってあげてください。大網さん」

とかる~く言われました。

私    「動かしたら死んじゃわない?」


Mさん  「大丈夫、死にませんよ。私も初めのころに金魚を助けてきました。
今も元気にしてますから」と、心強い言葉が・・・

その時は無我夢中で普通にスーパーのビニール袋に入れて持ち帰ってきたそうです。


そこで、私も決心がつきました!!

今度こそ絶対に金魚を救うぞーーーーって。

「金魚の引越し」と検索して、こちらのサイトを参考にしました。
http://allabout.co.jp/gm/gc/409146/

必要なグッズを買い揃えてレスキューへと向かいました!

そのときの様子を同行した上村さんが撮ってくれてました。

ちょっと変わった金魚レスキューは上村さんのブログをご覧ください。


http://nekotoru.com/pj/648




金魚の飼い主さんと話をしました。

10年ぐらい前にお孫さんが金魚すくいでもらってきた金魚。
5匹いたけど、震災の後に自宅に戻ると、牛が飲んでしまったのか水が干上がってたそうで3匹の金魚の姿は見えなくなってしまったそうです。

奇跡的に、生き延びていた2匹の為に毎月1回18リットルのお水と餌を持って通っていたそうですが、やはりこのままこの状態で置いておくのはかわいそうだと思い、貼紙しましたと。
餌をあげるとちゃんとわかってあがってくるんだよ、かわいいもんですと話してました。

現在、猫4匹と仮設住宅で暮らしているそうです。金魚と猫を一緒に飼うスペースがないそうで、どなたかかわいがって下さる方に飼ってもらいたいとのこと。

もう少し金魚が落ち着いたら里親募集しようと思います。


ちなみに、金”きん”さんと 魚”ぎょ”さんと名付けました。
周りの反応が悪いけど・・・・いい名前だと思うんだけどな~。



こちらが金さん

魚さんは少しシャイだからまた今度!







2年間頑張って生き抜いた金魚。大切にしたいです。




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