2012年9月26日水曜日

浪江町から来たワンコ

23日の日曜日に、以前から保護したいと思っていた猫を、
ボラ仲間のモッチーさんが捕まえ、病院まで連れてきてくださいました。


そのとき、ある老犬の話を聞いて、縁あって、横浜に来ることになるったんですが・・・。



そのワンコはぎんくん。

9月17日、それはファミちゃんが天国に逝ってしまった日のことです。



2匹のワンコが警戒区域内で保護されたそうです。

そのうちの、老犬ぽいワンコがぎんくん。保護されてホッとした顔してました。

もう一匹は子犬のようで、初めて人をみて、逃げる気満々、人に慣れる訓練が必要そうです。

そしてぎんくんですが、皮膚の状態がとてもひどく治療が必要とのことでした。



偶然にも小高給餌ボラさんのさっちゃんさんが給餌を終えて帰ってくるところでしたから、お願いをして、ぎんくんを乗せ横浜まで搬送してくださいました。

見た瞬間おとなしそうだったけど、せっかく横浜まで来て、逃げられてしまったら大変と玄関の中で、バリケンからもう少し広いケージに移動させました。

初めは出るのが怖いって感じでしたがゆっくり引っ張り出すと、「では、お邪魔します・・・」みたい顔して家に上がろうとしてました。

ひょっとしておうちの中で飼われていた子なのかな?すっごくおとなしくいい子です。



話では聞いていたのですが、皮膚の状態が酷くて、かゆいのを通り越し赤くただれててとても痛そうでした。


そのときは既に夜だったので、翌日病院に行く事に。



皮膚の状態が悪いと、疥癬とかアカラスという、他の犬や人にも移る寄生虫ではないかと心配しましたが、そのような移る病気ではなかったのでちょっと一安心しました。
全体的にはげてます

お尻回りもひどい・・・

手も痛々しい

痩せてるのがわかりますか?

奥の首輪、ブカブカで真っ黒
(ピントはどこにあってるのかな?)




まずは、シャンプーして、それだけでもかなり痒みがとれるでしょうとのことでしたから、急いで併設しているトリミングの方にお願いしシャンプーしていただきました。



ぎんくんね、見た目もボロボロでしたが、ニオイの方も強烈!!



いやいや搬送してくれたさっちゃん、大変でしたね。ブログでこのニオイをお伝えできないのが残念なぐらい。



1年半、人のいない世界で、自力で餌を確保して、なんとかかんとか生き延びてきた証なんでしょうね。



身体もガリガリにやせてました。おそらく、ゴールデンのミックスのようで体重17キロありましたが、本来は20キロは軽く超えてる立派な身体だったんだと思います。首輪もゆるゆるだしボロボロだし、真っ黒だし、い~ニオイだし・・・。





シャンプー開始で、ぎんくんは、少しビクビクしながらも、優しいトリマーのおねーさんたちに、励まされて、がんばってました。




まずは、歯を見せてもらいました。
左の歯は犬歯も含めてほとんどありません




右の歯は、犬歯から折れてますね。
何で折れる?どんな生活してたのかな・・・








はっ、ピンボケ~


ドライヤー中のぎんくん



終わったよ!

肌が赤く腫れてるのが目立ってますが、綺麗になりました。
まだまだ汚れは取れてないようですが・・・





シャンプーの後はおとなしく睡眠をとり、少し歩いたりして尻尾も振ってみたりして・・・。
かわいいの~。



もう大丈夫だよ。

毎日、ご飯もらってお散歩もあるし、ナデナデしてもらったり、話しかけてもらったりするよ。

お薬も飲んで、安心できる場所でゆっくり眠ったらきっと痒みが取れるはず。元気を取り戻しましょうね。



保護してくださった方のブログです。
3.11レスキュー日誌をご覧ください。
いつもいつも、優しいご夫婦で犬猫の保護活動してくださってます。



現在もまだ、警戒区域の中を彷徨っているワンちゃん達がおります。
野犬とか言う人がいますが、このあたりで元々野犬なんかいたのでしょうか?

このぎんくんだって人の温もりを知っている子です。

人間のところに行きたいなと思いながらも、1年半もの間、まったく人気のない変わり果てた町の中を恐怖で逃げ回っていたのではないでしょうか。


や~~~~と保護してもらって、良かったね。


また、ぎんくんの状況お知らせしますね。








2 件のコメント:

  1. ぎん君、無事に保護されて本当に良かった!

    これからはまた君に大好きな人間のそばで暮らせるよ。
    お薬で体中を掻きむしる必要もなくなるからね。
    空腹や喉の渇きにもよく耐えて今まで頑張ったね。
    きっと何度も何度も怖い目に遭ったんだろうね。

    保護してくださった方のレスキュー日誌ブログに
    「保護後は良く寝ています」とあって胸が痛んだよ。
    今まで安眠さえ許されない生活だったんだね。
    本当によく頑張ったね。偉かったよ。
    これからまた可愛がってもらえるから安心してね。

    まだ警戒区域にはぎん君のように飢えや寒さと戦い、
    恐怖に震えながら命を繋いでいる犬や猫がいると思うと
    胸が抉られる想いです。そんな動物たちが一日も早く
    平穏な日々を取り戻せるように心から祈っています。

    ぎん君、優しい人間たちのそばで
    一日も早く健康を取り戻して
    どうかずっとずっと元気で長生きしてください。

    返信削除
  2. 良く頑張ったと思います。犬もボラさんも。現在、多頭飼育困難の犬たちの世話に行っています。そこも大変だけど、飼い主さんがいるだけ犬たちは幸せです。警戒区にまだ犬や猫がいることを改めて知りました。頑張ってください。応援しています。被災地の動物支援も続け行きます。

    返信削除