2012年6月20日水曜日

ありがとう オレ君

おーあみ避難所のブログでもご報告させて頂いたので、ご存知の方も多いかと思いますが、オレ君6月17日夜8時半ごろ虹の橋を渡りました。

おーあみ避難所がはじまって以来というか、私が保護してきた福島猫が亡くなったのは初めてのことです。

オレ君は、昨年の7月に浪江町で保護しました。


保護当時のオレ君

            

保護したお宅にもたくさんの猫を飼われてて、近所の猫ちゃんの面倒もみてらしたようですが、オレ君は見たことがないとのことでした。

オレ君は、シェルターの中でも古い方なのに、なかなか慣れない子でした。一度ケージのお外で生活してて、ゴウ君なんかと仲良く寝てたこともあったんですが、猫の頭数が増えて、いじっめこが出てきたり、口内炎があってきちんと食事出来てるか管理する上でも、ケージ飼いの方がいいということになり、ケージ生活でした。

口内炎が悪化すると食欲が落ちて食べれなくなることも多々あり、ステロイドを打ってもらうと改善しての繰り返し。歯石もとって、悪い歯も抜いてもらって一時はとても元気になったと思ったのに・・・、最近食欲がなくてかなりやせてきてますとボランティアさんに言われて病院に行ったら黄疸が出てました。
腹水も溜まってて・・・、それで、レントゲンを撮ってもらったらショックなことに釣り針がお腹に刺さっていることがわかりました。





レントゲン写真



保護したお宅のお家にはつり道具があり、そのあたりで保護しているので、お腹を空かせてて魚のニオイがして釣り針を誤って食べてしまったのではないかと思うんです。

だから、もしかするとずっと痛かったのかもしれません。

全ての猫のレントゲン撮る余裕もないし、でも気がついてあげれなかったことはかわいそうなことをしたと思います。

そして、先週の水曜日のこと、突然病院から電話がありました。
とても危険な状態になってますと・・・。
すぐに病院に行ったところ、低血糖でした。点滴してもらってなんとか一命を取り留めた感じでしたが、血糖値が改善されていかないことがわかり、とてもとても危険な状態だと感じました。



入院中のオレ君

命だけの為に病院にいるのならな、

延命だけの為に病院にいるのならシェルターに戻したほうがいいのではないか・・・

いや、やっぱり奇跡を信じて、病院で看てもらっているほうが良いのではないか・・・・

など悩みました。

でも、点滴をやめれば、あっと言う間に低血糖を起こして辛いだろうから、点滴ははずせないとのことで、病院で看ていただくことにしました。

そして、私は金曜の夜から福島に行きました。

オレ君のことはとてもとても気になるけれど、福島犬猫を助けに行くためにも予定を変更することは出来ません。信頼している病院のスタッフの皆様と、優しいおーあみ避難所のみんなにお任せして行くことになりました。

福島での活動中、どうか、病院から連絡がきませんようにと願ってましたが・・・残念ながら先生から電話あり、危篤とのこと。



生きている物はいつか必ず亡くなります。

辛いけどお別れはどんな子達ともしなければなりません。

最期を看取るのが飼い主の役目なんだと私は思ってます。

だから、私は、常日頃から我が家の犬猫を後悔しないようにたくさんたくさんかわいがってあげようと思ってます。シェルターの子達についても同じです。とにかくかわいがってあげようと・・・。

しかし、私はオレ君をかわいがってあげれただろうか・・・
オレ君はシェルターでの生活は楽しく感じるときはあったのだろうか・・・と考えました。

もしかしたら、保護しないほうが自由に幸せだったのではないだろうか・・・と少し後悔もしました。

しかし、おーあみ避難所のみんなが、危篤の知らせを受けて、すぐに病院に駆け付けてくれて、オレ君を励ましてくれました。

そして、オレ君、「私たちの呼びかけに反応してくれましたよ」って聞いたとき、ほっとしたんです。

オレ君、おーあみ避難所のみんなに愛情をたくさんもらっていたんだって。
もちろん、みんながかわいがっててくれたのはわかってましたけど、オレ君の反応で改めて気がつかされました。

だからね、オレ君、絶対に幸せだったと思う。

たくさんのボラさんから深い愛情をもらって、毎日ご飯ももらえたし、雨風、暑さ寒さからもしのげたはずです。

毎日優しいボラさんたちに声かけてもらって。

幸せだったよね、オレ君。

オレ君の亡くなったのは夜の8時半ごろ、病院から電話で知りました。
その日は、いつも以上にたくさんの保護猫が・・・。

オレ君、オレ君の後輩がいっぱい来ましたよ。
オレ君と会うことは出来なかったけどね、でも、オレ君の分も精一杯生きていくと思います。

オレ君お骨は、当分の間おーあみ避難所にいます。だから、寂しくないね。

オレ君、ありがとう。これからも、また、保護活動続けていくね。

みんなにお花で飾ってもらいました。


オレ君の折れ曲がった手(亡くなって初めて見ました)

火葬後に出てきた釣り針、こんなのが痛かったね・・・



1 件のコメント:

  1. はじめまして。 Esperoさんのブロ友で、ねことLA日記オハイオ編というブログを書いています。 今日の記事で大網さんの事と週刊朝日のページを紹介させていただきました。

    オレ君はうちにいるチャトラ猫に似ています。 元気で長生きして欲しかったけど、見守られて愛されて良かった、、。
    ありがとうございます。

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